機能性ディスペプシア専門外来
機能性ディスペプシア専門外来のミッション
胃部症状を中心とした心と体の不調を改善して、真の健康を手にしてもらうことで、長期的かつバランスのとれた豊かで幸せな人生を手にしてもらう
院長からのメッセージ
機能性ディスペプシア(古い脳と自律神経の反応異常)の原因を特定して、20年で2,000例以上の方を治療してきました。原因別に専門的治療をおこなえるのが新板橋クリニックの強みです。また、患者様自身の力で機能性ディスペプシアをコントロールできるように、患者様主体のグループと医療チームでサポートしています。安心して受診されてください。
新板橋クリニックの機能性ディスペプシア専門外来の10個の特徴
機能性ディスペプシアとは
機能性ディスペプシアとは、「古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)でおこる病態」です。信号異常で生理反応や感覚反応の異常症状がでてきます。
胃部症状(胃痛、胃もたれ、消化不良、背部痛、胃がはる、気持ち悪い、少ししか食べられないなどの症状)がある方は多いと思います。これらの症状が続いていてなかなか治らない場合、胃の病気あるいは胃外の病気を疑います。
胃の病気では、潰瘍やピロリ菌陽性胃炎、胃がんが代表です。また、胃外の病変ではすい臓がん、胆石、膵炎、腹部動脈瘤などが代表です。
視鏡検査、超音波検査、CT検査、採血検査などで原因を調べます。しかし、実際に病気が発見される方は全体の半分程度で、残りの半分の方では検査で異常が発見されません。
そのため、病気が発見されない方は、神経性胃炎やストレス性胃炎などと診断されてきました。
最近になって、検査で胃に異常がなく、胃部症状を訴える方では、胃の消化機能の低下、胃から食物を排泄する機能の低下、食事をして胃が拡張した時の胃壁の過敏性の増加(胃の壁が伸ばされると苦痛を感じる)胃粘膜の過敏性の増加などが指摘されるようになりました。そこで、検査で胃内外に異常がないにも関わらず胃部関連症状を訴える方を機能性ディスペプシアと呼ぶようになってきました。
機能性ディスペプシアは、「古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)でおこる病態」なので、胃部症状以外に排便異常(便秘や下痢)など腸の異常を訴える方がいます。また、耳鳴り、めまい、頭痛、食欲がない、不安症状、パニック発作、うつ症状など胃腸とは直接関係のない部位の症状、こころとからだの症状がでてきたりします。
機能性ディスペプシアの代表的な症状
- 胃痛
- 胃もたれ
- 胃がやける
- 背部痛
- 胃がはる・胃がはって苦しい
- 気持ち悪い・吐き気
- すこし食べたら胃がはる・胃が痛む
- のどがつまる
- 胸が痛い・胸がやける
- 息苦しい
- 便秘
- ガスがたまる
- おなかがはって苦しい
- 耳鳴り
- めまい
- 頭痛
- 食欲がない
- 不安症状
- パニック発作
- うつ症状
機能性ディスペプシアの発症原因
機能性ディスペプシアは、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)です。
古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)の原因は4つあります。
原因1 大脳新皮質の働きの低下
古い脳と自律神経の反応は、大脳新皮質である程度コントロールしています。大脳新皮質の働きが弱まると、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)が修正されなくなり、いろいろな生理反応や感覚反応の異常症状がでてきます。
大脳新皮質の働きが弱まる原因には5つあります。
加齢にともない、脳内神経伝達物質が減少し、大脳新皮質の働きが衰えます。
パソコンなどの作業が多すぎると、大脳新皮質の疲労につながります。
刺激で古い脳と自律神経が過剰に反応しやすくなり、大脳新皮質の働きも弱まります。
大脳新皮質の働きに必要な栄養素の消耗・欠乏で大脳新皮質の働きが弱まります。
脳梗塞や脳出血後、脳外傷手術後、脳腫瘍手術後などに大脳新皮質の働きが弱まることがあります。
原因2 古い脳と自律神経への強い刺激による信号異常
古い脳と自律神経に強い刺激が加わると、その刺激に対する生理反応や感覚反応を記憶して信号異常を繰り返すようになります。
強い刺激の代表としては、感染症が知られています。
でひどい胃痛・吐き気・嘔吐を数日間経験したあとから、食事をすると胃痛・吐き気・胃もたれ症状がでて治らなくなったりします。
に胃痛・吐き気・胃もたれ症状がでて治らなくなる例も散見します。
原因3 メンタル管理が苦手な方
メンタル管理が苦手な方は、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)がおこりやすくなります。
メンタル管理には6つの知識と能力が必要といわれています
6つの知識と能力は大脳新皮質の力をつかうため、メンタル管理が苦手な方は、気分・感情で反応的にふるまい、ストレスに直結します。
メンタル管理の知識と能力の不足が、気分・感情・ストレスの蓄積をつくり、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)をひきおこしやすくなります。
原因4 栄養素の消耗・欠乏
大脳新皮質や古い脳と自律神経が正常に働くには、いろいろな栄養素が必要になります。ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンA、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、タンパク質などがあげられます。これらの栄養素の消耗・欠乏で、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)がおこったりします。

年齢や性別からみる機能性ディスペプシアの原因
年齢
性別
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
新板橋クリニックの機能性ディスペプシア治療実績
2006年4月から2025年3月末までに、2,000名以上の機能性ディスペプシアの方を治療しています。
機能性ディスペプシアで受診を検討されている方へ
機能性ディスペプシアの診断・治療までのステップ
新板橋クリニックでは、機能性ディスペプシアの診断から治療までに以下の2つのステップをおこないます。
ステップ1 器質的病態のチェック(病気を見逃さない)
機能性ディスペプシアと診断するには、器質的病態のチェックをこまかくおこないます。
他の医療機関で機能性ディスペプシアと診断されてから、新板橋クリニックを受診され、あらためて器質的病態をチェックしてみつかった病気には以下のものがあります。
代表的な見逃されやすい病気
- 脳腫瘍(とくに下垂体腫瘍)
- パーキンソン病
- 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症や低下症など)
- 副甲状腺疾患(ホルモン異常をともなう腫瘍など)
- 胆石、膵がん、膵炎
- 萎縮性胃炎・ピロリ菌感染
- 胃がん
- 婦人科系疾患(卵巣がん、子宮がんなど)
- アレルギー性疾患(乳製品・グルテンなど)
器質的病態(病気)を見逃さないために以下の5つの検査をおこないます。
精密検査
- 詳細な採血検査
- 超音波検査
- 上部消化管内視鏡検査
- 腹部CT・腹部MRI検査
- 脳MRI検査
ステップ2 分子整合栄養学的検査
分子整合栄養学の視点から、細胞レベルで古い脳と自律神経が正常に働くために必要な栄養素をチェックします。
ステップ1とステップ2で器質的病態を見逃さないこと、機能性ディスペプシアの診断と原因を確実におこなっています。
古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)の原因となっているみえない不健康リスクをみえる化するツールを採用しています。
新板橋クリニックだけの機能性ディスペプシア専門的治療
古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化させるために以下の5つの治療をおこなっています。
古い脳と自律神経が正常に働くために、消耗・欠乏している栄養分子を最大至適投与量で投与して治療します。
古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化させるお薬で治療します。
- ごく軽症の方は、アコファイド
- 軽症の方は、漢方療法(六君子湯、半夏厚朴湯、柴朴湯、苓桂朮甘湯など)、プリンペラン、ナウゼリンなど
- 中等症の方は、スルピリド(ドグマチール)
- 重症の方は、SSRI、SNRI、オランザピンなど
古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化して、いろいろな緊張・感情・ストレス刺激に対応できるコントロール力(技術)をみにつける独自の訓練法です。
機能性ディスペプシアのみえないリスクをみえる化するウエルネスバランスチェックをつかって、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を改善するためのセッションをおこないます。
みえないメンタルリスクが原因で古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)が正常化しない方には、感情管理能力・時間管理能力・金銭管理能力・コミュニケーション力、主体的に考えて行動する能力、忍耐力や客観力を養うための、セラピーやカウンセリング・コーチングを使った心理療法をおこなっています。
治療経過を確認するための検査
3〜6ヶ月に1回、分子整合栄養医学的血液検査を含めた詳細な血液検査で、器質的病態の有無やこころとからだの状態をチェックします。
1年に1回、超音波検査と上部消化管内視鏡検査で内臓の器質的病態のチェックをします。
機能性ディスペプシアの治療ゴール
お薬の治療でこころやからだの症状が改善し、通常通りの日常生活をすごせている状態。
お薬をのまないで、こころとからだのバランスがとれていて、調子がよく通常通りの日常生活を過ごせている状態。
こころとからだの調子が悪くなるパターンにおちいったときにも、自分で古い脳と自律神経の反応(信号)をコントロールできる自立した状態。
機能性ディスペプシアの治療期間
症状の改善・変化が現れる期間は、個人差があります。古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化させるために、お薬の治療を開始すると、数日で症状が改善・変化する方、1ヶ月以上経過してから改善する方などまちまちです。罹病期間(症状が出現してから現在までの期間)が長い方、年齢が高い方、女性より男性、思い込みの強い方、ものごとを偏ってとらえる傾向があり、客観的に全体をとらえる力の弱い方、からだの症状だけでなくこころの症状が強くでて、精神科・心療内科領域の薬を長期間服用している方、は症状の改善・変化が現れる期間が長くなる傾向です。
また、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化させる技術をみにつけるリセット療法の練習中は、症状が改善したり悪化したりと症状に波があるのが普通です。技術をしっかり身につけ、日常の色々な場面で意識して小まめにリセット療法の練習をすることができるようになると、体調が安定化して、症状が改善・消失します。制御力がしっかり身につき習慣化して、症状が消失し治療が終了(卒業)するまで、2,000例以上の治療経験では、6ヶ月から4年程度の診療期間が必要となります。
機能性ディスペプシア専門外来のご予約・お問い合わせ
機能性ディスペプシア専門外来は完全予約制でのご案内となっております。診察をご希望の場合は、まずはお電話にてご予約をお願いいたします。
また、お問い合わせにつきましてもお電話にて承っております。
どんな些細なご質問やご不安でもお気軽にお問い合わせください。
電話受付時間
平日 9:10 ~ 18:00(13:00 〜 14:30は昼休み)
土曜 9:00 ~ 13:30
休診日:水曜日・土曜日午後・日祝日