逆流性食道炎専門外来(GERD&NERD専門外来)

逆流性食道炎専門外来のミッション

逆流性食道炎の症状を改善して、真の健康を手にしてもらうことで、長期的かつバランスのとれた豊かで幸せな人生を手にしてもらう

胃酸をおさえるお薬がきかない非びらん性胃食道逆流症(NERD)の専門的治療で症状を改善して、真の健康を手にしてもらうことで、長期的かつバランスのとれた豊かで幸せな人生を手にしてもらう

新板橋クリニックの逆流性食道炎専門外来の9つの特徴

特徴1 逆流性食道炎のタイプ別診断をおこないます
特徴2 タイプ別の原因に応じた専門治療をおこないます
特徴3 非びらん性胃食道逆流症の専門治療を20年以上おこなっています
特徴4 非びらん性胃食道逆流症を改善する薬物療法に詳しい
特徴5 新板橋クリニック式自律神経診断法
特徴6 新板橋クリニック式自律神経リセット療法
特徴7 分子整合栄養療法が得意
特徴8 新板橋クリニック式心理療法
特徴9 専門医療機関との連携

逆流性食道炎(様)症状

  • のどの違和感
  • のどの異物感
  • のどの詰まり
  • のどがやける
  • むかつき
  • げっぷがとまらない
  • 気持ち悪い・吐き気
  • 胸やけ
  • 胸が苦しい
  • 食べものがつかえる
  • 息苦しい
  • 胸がちりちりする
  • 呑酸を感じる
  • 背部痛
  • 血痰
  • 胃が張る
  • 胃が苦しい

などの症状が、逆流性食道炎あるいは非びらん性胃食道逆流症の一般的な症状です。

非びらん性胃食道逆流症の方がたくさんの症状がでてくる傾向があります。また

  • 食欲がわかない
  • 気分が落ち込む
  • 不眠
  • 不安症状・パニック発作

などこころの症状をともなう例も散見されます

逆流性食道炎の基本的な分類と考え方

食道炎のような症状症状がある場合は、専門医が鎮静下無痛上部消化管内視鏡検査を行うことにより、2つに分類します。

1 食道炎型

食道裂孔ヘルニアがあり、グレードA以上の明らかな逆流性食道炎を認めるタイプを「食道炎型」と呼びます。

2 非びらん性胃食道逆流症型(NERD)

食道裂孔ヘルニアがなく、逆流性食道炎を認めないタイプを「非びらん性胃食道逆流症型(NERD:ナード型)」と呼びます。

食道炎のような症状のある方には、眠っている状態でおこなう「鎮静下無痛内視鏡検査」で専門医が詳細に観察をおこないタイプ分け診断をおこないます。

チェックする項目

咽頭炎・喉頭炎の有無
声帯ポリープの有無
喉頭の動きのチェック
食道粘膜の状態
食道裂孔ヘルニアの有無
食道炎の有無
無呼吸・いびきの有無
検査中の胃液逆流の有無
食道けいれんの有無
アカラシアの有無
病理組織検査で粘膜に好酸球などの集積がないかどうかの有無
胃粘膜の委縮がないか
ピロリ菌感染がないか

詳しく知りたい方へ

詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

逆流性食道炎の治療

1 PPI(プロトンポンプ阻害剤)

胃酸を抑えるお薬がよくききます。PPI(プロトンポンプ阻害剤)が一般的に投与され、クリニックの統計では99%以上の方がPPIで症状が消失しています。

2 内視鏡的逆流防止手術

食道裂孔ヘルニアが顕著で、PPIではどうしても逆流性食道炎症状が消失しない方や、お薬をのまないで生活をされたい方では、内視鏡的逆流防止手術がおこなわれています。手術によって食道裂孔ヘルニアが改善・消失して、逆流を防止する機能が回復するためです。

非びらん性胃食道逆流症の治療上の問題点

内視鏡検査で食道炎がなく、胃酸を抑えるお薬では効果がありません。非びらん性胃食道逆流症の方たちは、胃酸を抑えるお薬でよくならないため逆流防止手術を受けたりされますが、症状はよくなりません。その原因は胃酸が症状の原因物質ではないからです。

  • 胃酸が症状の原因ではないこと
  • 真の原因がよくしられていないこと
  • 約500万人から1000万人程度の方が罹患していると推測されること
  • 胃酸のお薬では良くならず、症状を繰り返しながら悪化すること
  • 仕事や生活がままならなくなるなど、深刻な状態に悩まされている方が多いこと
  • なかなか周囲の理解を得られないこと
  • 症状の原因やどうやれば良くなるのかを説明して治療する医療機関がないこと
  • 希望がなくなり一生このままかもしれないと絶望して、生きる気力を喪失されている方が数多くおられること

などが問題点だと感じています。

新板橋クリニックの強み

1 非びらん性胃食道逆流症の原因を特定します
2 原因に応じた専門治療をおこないます
3 2000例以上の方を治療しています

明らかになった3つの傾向と3つのグループ

専門外来を開設して12年が経過しました。診察をしていて、3つのグループの存在が明らかになってきました。

グループ1
20代から60代の方で、肥満傾向がある、夜の暴飲・暴食・生活習慣の乱れがある、などの原因で夜間や朝方に胸焼けを発症する従来から認められる「逆流性食道炎」。PPIの服用で食道炎症状が消失するグループ

グループ2
10代から50代の若年・中年者に認められ、PPIが効果のない、難治性の多種の症状を抱える「非びらん性胃食道逆流症」のグループ

グループ3
60代以降の中高年者なってから発症する、PPIが効果のない、難治性の多種の症状を抱える「非びらん性胃食道逆流症」のグループ

逆流性食道炎「食道炎型」

「食道炎型」は、「胃酸」が原因物質です。胃酸が食道内に逆流することで起こります。
内視鏡で食道炎を認めます。そして、食道裂孔ヘルニアがしばしば認められます。また、喉頭炎を認めることもあります。食道炎型は、20歳から60歳以上に渡り認められます。肥満(とくに太鼓腹)の方、夜の暴飲・暴食など生活習慣の乱れがちな方、胃がんの手術など腹部手術を受けた方など、胃酸の逆流防止機構の制御範囲を超えてしまった時、逆流防止機構そのものが破綻した時などに認められます。
40歳以降の方では、萎縮性胃炎を認め、ピロリ菌感染を合併している例が多いです。その場合、除菌治療を行うと、胃粘膜からの胃酸分泌が改善するため、食道炎症状が悪化するので、注意が必要です。
40歳以下で食道炎型の場合は、肥満や暴飲・暴食を伴い、ピロリ菌感染のない正常胃粘膜の例が多いです。
PPIで症状はほぼ100%消失します。

逆流性食道炎を認めない「非びらん性胃食道逆流症型(ナード型)」

非びらん性胃食道逆流症型の原因は、「古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)」です。胃酸が原因ではありません。

10歳代から50歳代の若中年層に激増しているタイプです。食道炎型と同様あるいは、より多彩な症状(鼻からのどに垂れてくる感じ、口の中の苦み、舌の痛み、のどの違和感・異物感、のどの詰まり、胸の詰まり、胸焼け、げっぷ、背部痛、むかつき、気持ち悪い、息苦しい、咳、胃の膨満感など)を呈します。
しばしば、食欲がない、気持ち悪い、嘔吐、気持ちの落ち込み、夜眠れない、不安が強い、落ち着かない、息苦しいなどのこころの症状を伴います。内視鏡検査では「食道炎を認めない」のが特徴です。また、60歳以降の高年層に増加しており、若・中年層と高年層の二峰性のピークを呈します。
内視鏡で食道炎を認めません。食道裂孔ヘルニアは認めず、喉頭炎も認めません。

「非びらん性胃食道逆流症型(ナード型)」は「食道炎型」と比較して症状が多彩であることが多く、こころの不調を伴ったりします。そして、胃酸が原因ではないため、胃酸をおさえるお薬の効果がなく症状がなかなか改善しません。

非びらん性胃食道逆流症とは、「古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)でおこる病態」です。信号異常で、のどや食道領域の生理反応や感覚反応の異常症状がでてきます。

非びらん性胃食道逆流症(ナード型)の発症原因

古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)の原因は4つあります。

原因1 大脳新皮質

古い脳と自律神経の反応は、大脳新皮質である程度コントロールしています。大脳新皮質の働きが弱まると、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)が修正されなくなり、いろいろな生理反応や感覚反応の異常症状がでてきます。

大脳新皮質の働きが弱まる原因には5つあります。

原因1 高齢化

加齢にともなう脳内神経伝達物質の減少で大脳新皮質の働きが衰えます。

原因2 情報処理の過多

パソコンなどの作業で大脳新皮質を使いすぎると大脳新皮質の働きが衰えます。

原因3 ストレス・緊張・感情刺激

刺激で古い脳と自律神経が過剰に反応しやすくなり、大脳新皮質の働きも弱まります。

原因4 栄養素消耗・欠乏

大脳新皮質の働きに必要な栄養素の消耗・欠乏で大脳新皮質の働きが弱まります。

原因5 脳疾患後

脳梗塞や脳出血後、脳外傷手術後、脳腫瘍手術後などに大脳新皮質の働きが弱まることがあります。

原因2 古い脳と自律神経への強い刺激による信号異常

古い脳と自律神経に強い刺激が加わると、その刺激に対する生理反応や感覚反応を記憶して信号異常を繰り返すようになります。
強い刺激の代表としては、感染症が知られています。

  • ウイルス性胃腸炎
  • 細菌性胃腸炎

でひどい胃痛・吐き気・嘔吐を数日間経験したあとから、のどのつまり・吐き気・呑酸や胸焼け症状がでて治らなくなったりします。

  • コロナ感染後

にのどのつまり・吐き気・呑酸や胸焼け症状がでて治らなくなる例も散見します。

原因3 メンタル管理が苦手な方

メンタル管理が苦手な方は、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)がおこりやすくなります。
メンタル管理には6つの知識と能力が必要といわれています

  1. 感情を管理する知識と能力
  2. 時間管理の知識と能力
  3. 良好な人間関係をつくる知識と能力(コミュニケーション力)
  4. 忍耐力・客観力
  5. 主体的に行動する知識と能力
  6. 金銭管理の知識と能力

6つの知識と能力は大脳新皮質の力をつかうため、メンタル管理が苦手な方は、気分・感情で反応的にふるまい、ストレスに直結します。メンタル管理の知識と能力の不足が、気分・感情・ストレスの蓄積をつくり、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)をひきおこしやすくなります。

原因4 栄養素の消耗・欠乏

大脳新皮質や古い脳と自律神経が正常に働くには、いろいろな栄養素が必要になります。ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンA、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、タンパク質などがあげられます。これらの栄養素の消耗・欠乏で、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)がおこったりします。

詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

 

新板橋クリニックの逆流性食道炎治療実績

2006年4月から2025年3月末までに、2,000名以上の逆流性食道炎(約80%は非びらん性胃食道逆流症)の方を治療しています。

逆流性食道炎で受診を検討されている方へ

逆流性食道炎の診断・治療までのステップ

新板橋クリニックでは、逆流性食道炎のタイプ別診断から治療までに以下の2つのステップをおこないます。

ステップ1 タイプ別診断のチェック(他の病気も見逃さない)

器質的病態のチェックをこまかくおこないます。
他の医療機関で逆流性食道炎(非びらん性胃食道逆流症)と診断されてから、新板橋クリニックを受診され、あらためて器質的病態をチェックしてみつかった病気には以下のものがあります。

代表的な見逃されやすい病気
  • 脳腫瘍(とくに下垂体腫瘍)
  • 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症などのホルモン異常)
  • 副甲状腺疾患(ホルモン異常をともなう腫瘍など)
  • 胆石など
  • 狭心症
  • 食道がん
  • 縦隔腫瘍
  • 肺がん
  • アレルギー性疾患(乳製品・グルテンなど)

器質的病態(病気)を見逃さないために以下の6つの検査をおこないます。

検査
  • 詳細な採血検査
  • 超音波検査
  • 上部消化管内視鏡検査
  • 胸部CT検査
  • 脳MRI検査
  • 心電図検査など

ステップ2 分子整合栄養学的検査

分子整合栄養学の視点から、細胞レベルで古い脳と自律神経が正常に働くために必要な栄養素をチェックします。

  • 分子整合栄養医学的採血

ステップ1とステップ2で器質的病態を見逃さないこと、タイプ別診断を正確におこなって、原因に対する専門的治療をおこなっていきます。

新板橋クリニックだけの非びらん性胃食道逆流症への専門的治療

古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化させるために以下の5つの治療をおこなっています。

1 消耗・欠乏している栄養分子の投与

古い脳と自律神経が正常に働くために、消耗・欠乏している栄養分子を最大至適投与量で投与して治療します。

2 お薬の治療

古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化させるお薬で治療します。

ステップ1 軽症の方

漢方療法(六君子湯、半夏厚朴湯、柴朴湯、苓桂朮甘湯など)、プリンペラン、ナウゼリンなどで治療をおこないます

ステップ2 中等症の方

スルピリド(ドグマチール)で治療をおこないます

ステップ3 重症の方

SSRI、SNRI、オランザピンなどで治療をおこないます

3 新板橋クリニック式自律神経リセット療法

古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化して、いろいろな緊張・感情・ストレス刺激に対応できるコントロール力(技術)をみにつける独自の訓練法です。

4 ウエルネスバランスセッション(自費)

機能性ディスペプシアのみえないリスクをみえる化できるウエルネスバランスチェックをつかって、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を改善するためのセッションをおこないます。

5 新板橋クリニック式心理療法(自費)

みえないメンタルリスクが原因で古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)が正常化しない方には、感情管理能力・時間管理能力・金銭管理能力・コミュニケーション力、主体的に考えて行動する能力、忍耐力や客観力を養うための、セラピーやカウンセリング・コーチングを使った心理療法をおこなっています。

新板橋クリニックだけの専門医療機関との相互連携

声のクリニック赤坂との相互連携

のどや声の症状が強い方では、声のクリニック赤坂(https://voice-akasaka.jp/)との相互連携をおこなっています。

逆流性食道炎で胃酸のお薬をやめたい方

四谷メディカルキューブ外科(https://www.mcube.jp/department/surgery/)と相互連携しています。逆流防止手術のおすすめをしています。

メンタルクリニックとの連携

非びらん性胃食道逆流症では、こころの症状をともなう方も多いため、メンタルクリニックと連携をしながら、こころとからだの症状の改善に努力しています。

治療経過を確認するための検査

血液検査

3〜6ヶ月に1回、分子整合栄養医学的血液検査を含めた詳細な血液検査で、器質的病態の有無やこころとからだの状態をチェックします。

内臓検査

年1回、超音波検査と上部消化管内視鏡検査を行い、器質的病態がないか確認します。

ウエルネスバランスチェックとセッション(自費)

3ヶ月に1回を目安でおこなって経過をチェックします。

非びらん性胃食道逆流症の治療ゴール

ゴール1 お薬で症状が改善し、日常生活が送れる状態

おくすりの治療でこころやからだの症状が改善し、通常通りの日常生活をすごせている状態

ゴール2 薬なしで調子がよい状態

おくすりをのまないで、こころとからだのバランスがとれていて、調子がよく通常通りの日常生活を過ごせている状態。
こころとからだの調子が悪くなるパターンにおちいったときにも、自分で古い脳と自律神経の反応(信号)をコントロールできる自立した状態。

非びらん性胃食道逆流症の治療期間

症状の改善・変化が現れる期間は、個人差があります。古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化させるために、お薬の治療を開始すると、数日で症状が改善・変化する方、1ヶ月以上経過してから改善する方などまちまちです。罹病期間(症状が出現してから現在までの期間)が長い方、年齢が高い方、女性より男性、思い込みの強い方、ものごとを偏ってとらえる傾向があり、客観的に全体をとらえる力の弱い方、からだの症状だけでなくこころの症状が強くでて、精神科・心療内科領域の薬を長期間服用している方、は症状の改善・変化が現れる期間が長くなる傾向です。

また、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化させる技術をみにつけるリセット療法の練習中は、症状が改善したり悪化したりと症状に波があるのが普通です。技術をしっかり身につけ、日常の色々な場面で意識して小まめにリセット療法の練習をすることができるようになると、体調が安定化して、症状が改善・消失します。制御力がしっかり身につき習慣化して、症状が消失し治療が終了(卒業)するまで、2,000例以上の治療経験では、6ヶ月から4年程度の診療期間が必要となります。

逆流性食道炎専門外来のご予約・お問い合わせ

逆流性食道炎専門外来は完全予約制でのご案内となっております。診察をご希望の場合は、まずはお電話にてご予約をお願いいたします。
また、お問い合わせにつきましてもお電話にて承っております。
どんな些細なご質問やご不安でもお気軽にお問い合わせください。

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