過敏性腸症候群(IBS)専門外来

過敏性腸症候群専門外来のミッション

おなかの症状を中心とした心と体の不調を改善して、真の健康を手にしてもらうことで、長期的かつバランスのとれた豊かで幸せな人生を手にしてもらう

院長からのメッセージ

過敏性腸症候群の原因を特定して、20年で1000例以上の方を治療してきました。原因別に専門的治療をおこなえるのが新板橋クリニックの強みです。また、患者さま自身の力で過敏性腸症候群をコントロールできるように、自律神経の反応をコントロールする力(リセット力)を身につけていただくことを医療チームでサポートしています。安心して受診されてください。

新板橋クリニックの過敏性腸症候群専門外来の12個の特徴

特徴1 過敏性腸症候群の定義を見直しました
特徴2 原因となっているみえない不健康リスクを特定します
特徴3 不健康リスクに応じた専門治療をおこないます
特徴4 原因から症状の改善・消失・治癒を達成します。
特徴5 過敏性腸症候群の専門治療を20年以上おこなっています
特徴6 症状を改善する薬物療法に詳しい
特徴7 新板橋クリニック式自律神経診断法
特徴8 新板橋クリニック式自律神経リセット療法
特徴9 分子整合栄養療法が得意
特徴10 新板橋クリニック式心理療法
特徴11 みえない不健康リスクをみえる化するために分子栄養学的血液検査を採用している
特徴12 みえない不健康リスクをみえる化するためにウエルネスバランスチェックを採用している

対象となる方

おなかが痛い、おなかがはる、ガスがたまる、ガスがたくさんでる、音がきになる、臭いがきになる、ガス(におい)がもれる、急な腹痛・下痢、トイレにかけこむ、緊張する場面(会議・テスト・静かな教室、周囲を人にかこまれた座席、電車の中など)でおなかが痛くなり、トイレにいくなどを症状とする方

過敏性症候群の今まで

慢性的な腹部症状があるけれども、超音波検査や内視鏡検査などで異常が認められない病態を、過敏性腸症候群と呼んでいます。胃や腸の消化機能の低下、排泄機能の低下、胃や腸の拡張に対する粘膜の過敏性などがいわれていますが、原因や病態は不明です。最近は、リーキーガットという病態も提案されていますが、推論の域をでません。過敏性腸症候群は原因のわからない病気、一生つきあいながらくらしていくなど、現代医療では対応に苦慮しているのが実情です。現代医療では、発症のしくみがわかっていないため、対症療法が広くおこなわれています。薬剤の進歩もあり、ある程度便秘や下痢のコントロールができること、腸管の動きをとめることで、急な腹痛や下痢をコントロールできるようになりました。けれども、対症療法であること、だんだん薬剤の効果がなくなること、症状が増悪すること、生活の制限が増えることなどが課題です。

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群とは、「古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)でおこる病態」です。信号異常で生理反応や感覚反応の異常症状がでてきます。

過敏性腸症候群は、「古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)でおこる病態」なので、腸の症状以外にも、胃部症状、耳鳴り、めまい、頭痛、食欲がない、不安症状、パニック発作、うつ症状など胃腸とは直接関係のない部位の症状、こころとからだの症状がでてきたります。

過敏性腸症候群の代表的な症状

  • 便秘
  • ガスがたまる
  • おなかがはって苦しい
  • 下痢する・下痢がひどい
  • ガスが気になる
  • ガスがもれる
  • ガスのにおいが気になる
  • おなかがゴロゴロする
  • 緊張するとおなかが痛くなる
  • 緊張するとトイレにいきたくなる
  • 人が近くにいるとおなかが気になる
  • 他人の目が気になる
  • 人間関係が苦手
  • 不安症状
  • パニック発作
  • うつ症状

など腹部関連の症状は多彩です。また、おなかの不調だけでなく、他の身体の不調や心の不調を伴うことがあります。過敏性腸症候群は対人関係の問題をかかえていることが多いのが特徴です。

過敏性腸症候群の発症原因

過敏性腸症候群は、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)です

古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)の原因は5つあります。

原因1 大脳新皮質の働きの低下

古い脳と自律神経の反応は、大脳新皮質である程度コントロールしています。大脳新皮質の働きが弱まると、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)が修正されなくなり、いろいろな生理反応や感覚反応の異常症状がでてきます。

大脳新皮質の働きが弱まる原因には5つあります

1 高齢化

加齢にともなう脳内神経伝達物質の減少で大脳新皮質の働きが衰えます。

2 情報処理の過多

パソコンなどの作業で大脳新皮質を使いすぎると大脳新皮質の働きが衰えます。

3 ストレス・緊張・感情刺激

刺激で古い脳と自律神経が過剰に反応しやすくなり、大脳新皮質の働きも弱まります。

4 栄養素消耗・欠乏

大脳新皮質の働きに必要な栄養素の消耗・欠乏で大脳新皮質の働きが弱まります。

5 脳疾患後

脳梗塞や脳出血後、脳外傷手術後、脳腫瘍手術後などに大脳新皮質の働きが弱まることがあります。

原因2 古い脳と自律神経への強い刺激による信号異常

古い脳と自律神経に強い刺激が加わると、その刺激に対する生理反応や感覚反応を記憶して信号異常を繰り返すようになります。
強い刺激の代表としては、感染症がしられています。

ウイルス性胃腸炎
細菌性胃腸炎

でひどい胃痛・吐き気・嘔吐を数日間経験したあとから、食事をすると胃痛・吐き気・胃もたれ症状がでて治らなくなったりします。

コロナ感染後

に胃痛・吐き気・胃もたれ症状がでて治らなくなる例も散見します。

原因3 メンタル管理が苦手な方

メンタル管理が苦手な方は、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)がおこりやすくなります。
メンタル管理には8つの知識と能力が必要といわれています

1 感情を管理する知識と能力
2 時間管理の知識と能力
3 良好な人間関係をつくる知識と能力(コミュニケーション力)
4 忍耐力・客観力
5 主体的に行動する知識と能力
6 金銭管理の知識と能力
7 ものごとの捉え方・見方の知識と能力(パラダイム)

6つの知識と能力は大脳新皮質の力をつかうため、メンタル管理が苦手な方は、大脳新皮質の力よりも本能・情動・気分・感情で反応的にふるまい、ストレスに直結します。メンタル管理の知識と能力の不足が、気分・感情・ストレスの蓄積をつくり、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)をひきおこしやすくなります。

特に過敏性腸症候群の方では、人間関係の問題をかかえている方が多いのが特徴です。自己否定がつよく、周囲のせいや人のせいにする傾向の人が多いのが特徴です。他人の目が常に気になり、他人にどう思われるだろうと気になる方が多いのが特徴です。自分に自信がないため、自分から主体的に行動して、役割と責任を担うのが苦手で、人からやらされていると感じる傾向の人が多いのが特徴です。

原因4 栄養素の消耗・欠乏

大脳新皮質や古い脳と自律神経が正常に働くには、いろいろな栄養素が必要になります。ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンA、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、タンパク質などがあげられます。これらの栄養素の消耗・欠乏で、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)がおこったりします。

原因5 腸内環境

腸内環境がよくないと、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)がおこりやすくなります。

新板橋クリニックの過敏性腸症候群治療実績

2006年4月から2025年3月末までに、1000名以上の過敏性腸症候群の方を治療しています。

過敏性腸症候群で受診を検討されている方へ

過敏性腸症候群の診断・治療までのステップ

新板橋クリニックでは、過敏性腸症候群の診断から治療までに以下の2つのステップをおこないます。

ステップ1 器質的病態のチェック(病気を見逃さない)

過敏性腸症候群と診断するには、器質的病態のチェックをこまかくおこないます。

他の医療機関で過敏性腸症候群と診断されてから、新板橋クリニックを受診され、あらためて器質的病態をチェックしてみつかった病気には以下のものがあります。

  • 脳腫瘍(とくに下垂体腫瘍)
  • 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症などのホルモン異常)
  • 副甲状腺疾患(ホルモン異常をともなう腫瘍など)
  • 婦人科系疾患(卵巣がん、子宮がんなど)
  • アレルギー性疾患(乳製品・グルテンなど)
  • 潰瘍性大腸炎やクローン病・ベーチェット病などの炎症性腸疾患

器質的病態(病気)を見逃さないために以下の5つの検査をおこないます。

  • 詳細な採血検査
  • 超音波検査
  • 下部消化管内視鏡検査
  • 腹部CT・腹部MRI検査
  • 脳MRI検査

ステップ2 分子整合栄養学的検査

分子整合栄養学の視点から、細胞レベルで古い脳と自律神経が正常に働くために必要な栄養素をチェックします。

分子整合栄養医学的採血

ステップ1とステップ2で器質的病態を見逃さないこと、機能性ディスペプシアの診断と原因を確実におこなっています。

ウエルネスバランスチェック(自費)

古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)の原因となっているみえない不健康リスクをみえる化するツールを採用しています。

新板橋クリニックだけの過敏性腸症候群の専門的治療

古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化させるために以下の6つの治療をおこなっています。

1 消耗・欠乏している栄養分子の投与

古い脳と自律神経が正常に働くために、消耗・欠乏している栄養分子をからだが必要としている充分な量で投与して治療します。
過敏性腸症候群では、ビタミンB群、ビタミンC、亜鉛、タンパク質、鉄などが不足している代表的な栄養素です。

2 お薬の治療

古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化させるお薬で治療します。

  • 軽症の方は、漢方療法、イリボーなど
  • 中等症の方は、スルピリド(ドグマチール)
  • 重症の方は、SSRI、SNRI、抗不安薬など

3 新板橋クリニック式自律神経リセット療法

古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化して、いろいろな緊張・感情・ストレス刺激に対応できるコントロール力(技術)をみにつける独自の訓練法です。

4 ウエルネスバランスセッション(自費)

過敏性腸症候群のみえないリスクをみえる化するウエルネスバランスチェックをつかって、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を改善するためのセッションをおこないます。

5 新板橋クリニック式心理療法(自費)

過敏性腸症候群では、人間関係に問題を抱えている方、自己否定が強く、自分に自信がなく、常に他人の目がきになる方が多いのが特徴です。感情管理能力・時間管理能力・金銭管理能力・コミュニケーション力、主体的に考えて行動する能力、忍耐力や客観力を養ったり、自己肯定感をあげるためにセラピーやカウンセリング・コーチングを使った心理療法をおこなっています。

6 腸内環境を改善する治療

過敏性腸症候群の方では、大腸内視鏡検査を行うと、腸内に炎症を認める方が多いのが特徴です。いわゆる潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患が原因ではない炎症で、腸内環境がよくないために腸の炎症をおこしています。
腸内環境を改善するために以下の3の対処をおこなっています

  • 食事指導
  • 生活・運動指導
  • 腸内環境を改善するお薬

治療経過を確認するための検査

1 血液検査

3ヶ月に1回、分子整合栄養医学的血液検査を含めた詳細な血液検査で、器質的病態の有無やこころとからだの状態をチェックします。

2 内臓検査

1年に1回、超音波検査と下部消化管内視鏡検査で内臓の器質的病態のチェックをします。

過敏性腸症候群の治療ゴール

ゴール1

おくすりの治療でこころやからだの症状が改善し、通常通りの日常生活をすごせている状態

ゴール2

おくすりをのまないで、こころとからだのバランスがとれていて、調子がよく通常通りの日常生活を過ごせている状態。こころとからだの調子が悪くなるパターンにおちいったときにも、自分で古い脳と自律神経の反応(信号)をコントロールできる自立した状態

過敏性腸症候群の治療期間

症状の改善・変化が現れる期間は、個人差があります。古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化させるために、お薬の治療を開始すると、数日で症状が改善・変化する方、1ヶ月以上経過してから改善する方などまちまちです。罹病期間(症状が出現してから現在までの期間)が長い方、年齢が高い方、自己否定の強い方、思い込みの強い方、ものごとを偏ってとらえる傾向があり、客観的に全体をとらえる力の弱い方、からだの症状だけでなくこころの症状が強くでて、精神科・心療内科領域の薬を長期間服用している方、は症状の改善・変化が現れる期間が長くなる傾向です。
また、古い脳と自律神経の反応異常(信号異常)を正常化させる技術をみにつけるリセット療法の練習中は、症状が改善したり悪化したりと症状に波があるのが普通です。技術をしっかり身につけ、日常の色々な場面で意識して小まめにリセット療法の練習をすることができるようになると、体調が安定化して、症状が改善・消失します。制御力がしっかり身につき習慣化して、症状が消失し治療が終了(卒業)するまで、1000例以上の治療経験では、1年から4年程度の診療期間が必要となります。

過敏性腸症候群専門外来のご予約・お問い合わせ

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